気象災害対策
高温対策
農作物等の高温被害を最小限に抑えるため、万全の対策を講じてください。
水稲
1 水管理
- 収穫直前までの間断かんがいを励行する。
- 早期落水は、胴割れの発生等、品質が低下するので、行わない。
2 適期収穫
- 高温が続く場合は、出穂期から成熟期までの日数が短くなり、さらに刈り取り適期の幅が短くなるので、計画的な作業により刈り遅れによる胴割米の発生防止に努める。
大豆
- 幼莢期〜莢伸長期にかけては、水分を最も必要とし蒸散量が多いため、短時間に畝間かん水を行う。
- 畝間かん水開始の目安は、1週間以上降水がなくほ場の溝の面が白く乾き、大豆の葉が裏返り、夕方になっても回復しない時とする。
- かん水の時刻は地温の低い夕方または早朝に行い、7日間隔を目安とする。
- 排水性の悪いほ場では、逆効果となるため行わない。
野菜、花き
1 施設(ハウス)の高温対策
- 遮光資材を被覆して、施設内の気温や作物気温、地温を下げる。
- 高温期に施設内へは種や定植する場合は、地温・気温の低下を図るため、定植日までに遮光資材を施設の屋根にかけておく。また、予め十分かん水して、定植時の土壌水分を保つとともに、定植後にもかん水を行う。
2 土壌水分保持対策
- 土壌水分の蒸発抑制と地温上昇防止のため、稲ワラ等で地表面を覆う。
- かん水は早朝か地温が十分低下してから行う。地温が高い時にかん水すると、かん水した水が熱くなり根を傷めるので、注意する。
果樹
- 水源のあるところで5〜7日降雨がない場合は、1回当り15〜20mm(15〜20t/10a)程度のかん水を実施する。
- 収穫期の果樹では、収穫7〜10日前からのかん水は糖度低下につながりやすいので、かん水が必要な場合は早めに計画的に実施する。
- 果樹では、草との水分競合を防ぐため草生園では草刈り(草丈15〜20cmを目安)を行う。また、樹冠下に刈り草や稲わらのマルチを行い、地表面からの蒸散を防止し土壌水分の保持に努める。
- ナシではハダニ類の発生が多くなるので、防除を徹底する。
畜産
- 大型ファンなどにより送風し、家畜の体力回復を図ること。また、牛の体温は夜間に上昇するので、夜間送風も必ず実施すること。
- ファンに付いたほこりやクモの巣等を除去すること。また、畜舎内の風の通りを良くすること。
- 寒冷紗を設置し、西日が差し込まないようにするなど、畜舎内温度を下げる工夫をする。
- 新鮮な水が充分飲めるようにすること。
- 乳用牛では高品質で栄養価の高い飼料の給与と濃厚飼料の多回給餌を行い、また、ミネラル・ビタミンを補給すること。
- 胸腹部を中心に毛刈りを行うと効果的である。特に高能力牛には効果が高い。
- 肉用牛では暑熱によりビタミンAが消耗する場合があるので、異常が見られたら早めの補給も考慮すること。
- 分娩や哺乳中の母豚には首筋に水を滴下するドロップクーリングが効果的である。
- ブロイラーでは排気口から約1mのところにビニールカーテンを床上80cmまで吊り下げると、鶏体付近の風速を速めることができる。