ホーム > 滋賀県産学官ニーズ・シーズプラザの開催について
掲載日:2010年10月4日
新産業振興課科学技術活用推進室
滋賀県産学官ニーズ・シーズプラザは、産学官連携による新産業・新技術の創出を目指して、大学シーズと企業ニーズのマッチングを図るために開催しているものです。今年も昨年同様、下記の日程で、1日に1大学ずつ発表します。シーズ発表後は、先生を囲むサロンミーティングや個別相談会も開催しますので、皆様方多数のご参加をお待ちしております。
■ 8月19日(木) 「リアクティブプロセッシング(反応押出)技術を用いたポリ乳酸の機能化」 ←終了しました
滋賀県東北部工業技術センター 主任技師 神澤 岳史 氏
■ 9月13日(月) 「エレクトロスピニングによるナノファイバー不織布の開発」 ←終了しました
滋賀県立大学 工学部 材料科学科 講師 山下 義裕 氏
■10月13日(水) 「薬用植物の利用方法」 ←終了しました
立命館大学 薬学部 教授 池谷 幸信 氏
■11月17日(水) 「未利用バイオマスを原料とする糖質分解酵素阻害剤の開発」 ←終了しました
滋賀県東北部工業技術センター 主任専門員 松本 正 氏
「超好熱好気性微生物の分離とその酵素作用」 ←終了しました
滋賀県工業技術総合センター 主任主査 白井 伸明 氏
■ 2月24日(木) 「紙への描画/印刷でインターフェースデザインを実現する電子広告用デバイス」
成安造形大学 芸術学部 芸術学科 講師 真下 武久 氏
■ 3月16日(水) 「医療診断・治療,医用デバイス開発へのイメージベース力学解析技術の応用」
龍谷大学 理工学部機械システム工学科 助教 田原 大輔 氏
・14時00分〜15時00分 技術シーズの発表
・15時00分〜16時00分 サロンミーティング(参加者全員)&個別相談会(希望者)
(公共交通機関でお越しください。)
参加は無料ですが、事前の申し込みが必要です。(1)か(2)の方法で(財)滋賀県産業支援プラザ「産学官交流サロン」までお申し込み願います。
記入事項:企業・団体名、所属、参加者名、住所(連絡先)、TEL、FAX、Eメールアドレス、参加希望テーマ(複数テーマ同時のお申し込みも可能です。)
(各回とも開催日の2日前までにお申し込みください)
(1)E-mail:fd00@pref.shiga.lg.jp (lgのlはLの小文字です)
(2)FAX:077-528-4876
<参加申込書ダウンロード>
平成22年度滋賀県産学官ニーズ・シーズプラザ参加申込書(8月分)(PDF:109KB)
平成22年度滋賀県産学官ニーズ・シーズプラザ参加申込書(9−10月分)(PDF:109KB)
平成22年度滋賀県産学官ニーズ・シーズプラザ参加申込書(11月分)(PDF:110KB)
平成22年度滋賀県産学官ニーズ・シーズプラザ参加申込書(2-3月分)(PDF:110KB)
滋賀県商工観光労働部新産業振興課(県庁東館2階)
電話:077-528-3794
担当:倉上(くらかみ)・三宅
コラボしが21

■平成22年8月19日(木曜日)14時00分〜15時00分
『リアクティブプロセッシング(反応押出)技術を用いたポリ乳酸の機能化』 ←終了しました
滋賀県東北部工業技術センター 主任技師 神澤 岳史 氏
地球環境問題の深刻化、安全性・機能性の向上、コスト低減等ニーズの高まりを背景に、成形加工品の性能向上や機能拡充が求められている。しかしながら、中小企業は設備投資等経営資源に限りがあり、高機能材料を早期に開発し、実用化することは困難な場合が多い。
これに対応するための一手法として、ポリ乳酸樹脂にリアクティブプロセッシング(反応押出)を適応し、機能性付与剤との化学結合による機能化技術の開発を進めており、実用化に適した技術ノウハウを構築してきた。この手法には以下の特長がある。
1. 新規に設備を購入することなく、既存の押出混練機(二軸押出機)を改造することにより高機能性樹脂の開発が可能
2. 加工メーカー主導の材料開発を目指す技術であり、その具体的手法は以下のとおり。
i)官能基付与技術(ベース材料ポリマー鎖中への官能基の直接導入)
ii)架橋化(相容化剤の導入により、構造上架橋困難な材料同士の親和性を向上して架橋体を形成)
これらの成果を応用展開するために、樹脂の高機能化等を検討している樹脂メーカー、成形加工メーカー、または樹脂関連企業との連携を図り、高機能樹脂の事業化を進めたい。
『エレクトロスピニングによるナノファイバー不織布の開発 』
滋賀県立大学 工学部 材料科学科 講師 山下 義裕 氏 ←終了しました
不織布が日常品に幅広く使用されるに従い、中国等からの輸入が増加しつつある。従って、国内メーカとしてはさらなる差別化を図るために、不織布の高付加価値化が必要と考えられる。
不織布製造法の一例としてメルトブロー法が知られているが、この製法では最も細い繊維直径でも数μm程度である。我々は更に新たな機能性を持たせるために、より細い繊維の製法としてエレクトロスピニング法を研究してきた。現在10nm〜100nmの繊維径を可能とするナノファイバーの大量生産設備を開発しているが、その不織布の特長は以下の通りである。
1. 繊維自体の機能化(イオン吸着、2層、3層の同心円状構造等)
2. 繊維の整列化配列(ナノ繊維のパターニング、ナノスプレー、薄膜構造等)
具体的には、透湿撥水性の付与、ウイルスやイオン除去用フィルター、繊維の中に薬剤を閉じ込めたナノカプセル薬剤、ナノファイバーからなる人工血管、ナノ粒子をスプレーするナノコーティング等が事業化可能と見込んでいる。
今後はこれらの成果を、素材メーカ、樹脂メーカ、金属メーカ、薬剤・医療機器メーカ等の各企業と連携を図り事業化を進めていきたい。
『薬用植物の利用方法 』←終了しました
立命館大学 薬学部 教授 池谷 幸信 氏
新薬開発はゲノムサイエンス時代といわれているが,薬の多くは植物成分,あるいはそれをリードとして創製されたものである。人知を超えた多様性に富む成分を含有する薬用植物は,現在も新薬探索の素材として注目され,健康食品としても利用されている。また,数種の生薬(動植物などの薬用部位)が組み合わさった日本の伝統薬である漢方薬は,長年の使用経験から人に対する経験的な有効性の知見は豊富であるが,近代的な試験による有効性のデータは決して十分とは言えない。
漢方薬の有効成分を解明することは漢方薬の有効性を科学的に証明することになり,漢方薬の普及につながる。
私は植物成分の研究者として,薬理学の研究者と共同で,薬用植物から新薬開発の種となる先導化合物の探索や漢方薬の有効成分の解明研究を行ってきた。今回は,これらの薬用植物からの活性成分の研究の事例を紹介し,薬用植物からの新薬の探索研究や健康食品開発 のヒントとしていただきたいと思っている。
『未利用バイオマスを原料とする糖質分解酵素阻害剤の開発 』←終了しました
東北部工業技術センター 主任専門員 松本 正 氏
我国では、近年、糖尿病が増加し予備軍まで含めると1600万人以上に達する。糖尿病は血液中のブドウ糖が増加する病気であり、α−アミラーゼ等糖質分解酵素の活性を阻害すれば、糖質の消化吸収を抑え血糖上昇を抑制できると考えられる。本研究は、滋賀県で廃棄や放置されている未利用バイオマス資源から、αーアミラーゼやαーグルコシターゼの阻害活性を有するものを探索し、糖尿病を予防するサプリメントや治療薬の原料となる物質を開発することを目的としている。
本年4月より開始した研究であるが、現在、ヒト唾液α−アミラーゼ、ブタ膵臓α−アミラーゼおよびラットα−グルコシダーゼに対する阻害活性を測定する系を確立し、各種試料について測定を行っているところである。本研究は探索研究であり、まずはできる限り多くの試料について阻害活性を測定し、顕著な効果を持つ試料を見つけ出す必要があるため、試料の提供や共同研究を行うことのできる企業等を求めているところである。
『超好熱好気性微生物の分離とその酵素作用』←終了しました
工業技術総合センター 主任主査 白井 伸明 氏
酵素は、化学反応を効率的に促進する生体触媒であり、医薬品製造から食品加工まで多方面で利用されている。しかし、タンパク質であり高熱で構造が変性するため、反応条件の制限や長時間使用できないことが課題であった。また、一般的に超好熱菌は空気を遮断した環境(嫌気性)で生育するため、分離や培養に特別な条件や熟練が必要になり取り扱いが困難であった。
そこで我々は、
@ 95℃で良好に増殖する「丈夫な酵素」を持つ超好熱菌の取得
A 好気条件での超好熱菌の分離培養条件の確立
を目標にして研究を進めた結果、上記の@、Aを満足し、かつ実験に使用しやすい幾つかの超好熱菌の菌株取得に成功し、現在分与可能な状態で保存している。今後はこれらの微生物の酵素を大量生産できる技術について更に研究を進めると同時に、丈夫な酵素の作成・利用に興味ある医薬品・食品・化粧品等の企業、酵素を使った新しい分析技術の開発に興味ある臨床検査や環境分析等の企業と、酵素に関係する共同研究を進めたい。
『紙への描画/印刷でインターフェースデザインを実現する電子広告用デバイスー』
成安造形大学 芸術学部 芸術学科 講師 真下 武久 氏
デジタル技術が進化するに伴い、広告が紙媒体から電子媒体へと移行しつつあるが、電子媒体を用いた広告/情報デザインには従来の紙媒体広告にはなかった新しい専門知識、すなわち、高度な工学的/技術的知識が必要になる。しかし、学生や、優秀な芸術家やデザイナーにとっては新たに工学的知識を取得することは極めて困難である。
このため、工学的知識を必要としないで、紙への一般的な表現手法の延長線上で電子媒体を用いたデザイン手法を研究した結果、下記の成果を得つつある。
1.印刷/描画によって広告と情報端末の両方のデザインを実現できるようにし、新しい 広告/情報デザインの素地を開拓できた。
2.入力装置として、タッチセンサ技術と導電材の印刷/描画技術を組み合わせる事で、 センサ入力インターフェイスを簡単かつ安価にデザインできた。
今後は、デバイスの安定性や無線化、導電インクなどの安価な開発などの課題解決に向けて、インクカートリッジメーカー、印刷可能な導電材料メーカー、印刷メーカー等との連携を進めていきたい。
『医療診断・治療,医用デバイス開発へのイメージベース力学解析技術の応用』
龍谷大学 理工学部機械システム工学科 助教 田原 大輔 氏
「骨粗鬆症」は、高齢者においては骨折から寝たきりを誘発するため、早期の骨折リスク予測を目的とした診断手法の確立が望まれる。現状の骨密度量に基づく診断に対し、骨の応力解析に基づく評価手法の研究・開発が行われているが、平均的・標準的な患者モデルによる力学解析では、患者別の骨折リスクを予測することができない。
そこで我々は、患者の骨のCT画像を基に、実形状に忠実な骨形状と、骨内材料特性を反映した計算モデルをPC上に構築する「イメージベースモデリング技術」と、骨に特化した「計算力学シミュレーション手法」を用いた「骨の患者別力学解析」の開発・研究を進め、新たな骨折リスク評価手法の有用性を示しつつある。具体的には、以下の特徴を持つ。
1.患者別の複雑な骨形状と骨内の機械的特性および,骨折に至るまでの骨の材料非線形挙動 を考慮した計算力学解析を実現した
2.新たな骨折リスクの予測・評価手法を提案・開発した
今後は、医療機器・臨床デバイス(例えば、人工骨・人工歯等)の開発・製造を行う企業、新材料・生体材料の力学的特性・挙動の予測と評価計算を基に材料開発を進める企業と連携を図り、技術の開拓・事業化と、新展開を目指したい。
このページの情報についてのお問い合わせ
所属名:滋賀県商工観光労働部新産業振興課科学技術活用推進室
電話:077−528−3794
ファックス:077−528−4876