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更新日:
2009年3月3日
経営革新の取り組み事例

株式会社カフィール

プラスチックレンズに夢を託して…

経営革新計画の概要
テーマ:光学プラスチックレンズ製造工程の無人化対応システムの確立

クリーンルームの中で光学プラスチックレンズと精密エンジニアリングプラスチック部品の射出成形品を、オートストッカーロボットによる無人化対応システムで24時間フル稼働させ、安定した状態で生産できるシステムを確立する。

経営革新計画をはじめた経緯

 1973年創業。射出成形機を導入し、主に家電製品などプラスチック製品の生産を行ってきた。グローバル化による中国をはじめ海外との価格競争は中小企業にとって脅威であり、何かに特化したものづくりをという発想から、高度な技術レベルを必要とする高品位な光学プラスチックレンズと精密エンジニアリングプラスチック部品に生産をシフトしてきた。プラスチックレンズには湿度に弱いという弱点はあるものの、ガラスでは不可能な複雑な形状・屈折率のものを生産できるという長所がある。精密プラスチック部品の生産には、生産設備の整備と品質管理システムの構築が必要であり、同社がステップアップしていくためにも、経営革新計画の制度を利用することは有効と考えた。

経営革新計画の承認を受けて良かった点

 経営革新計画の承認を受けたことで、今回、政府系金融機関による低利融資制度を活用して工場を新設することができた。新しい工場は、光学プラスチックレンズと精密エンジニアリングプラスチック部品の射出形成品を、温度湿度一定管理の中で24時間フル稼働で安定した状態で生産できるシステムを目指した。そのために、射出形成機とオートストッカーロボットを組み合わせ、工場全体をクリーンルーム(温度・湿度・ホコリなど一定管理)化し、夜間は無人運転、昼間は品質確認・素材搬入・完成品搬出・メンテナンス以外の出入りを最小限にとどめることで、品質管理に万全な体制を整えている。工場自体をクリーンルーム化して生産に取り組んでいるところは少ないこともあり、お客さまから高い信頼を得ている。また、新工場を建築したことで社員の士気が上がり、高い技術で高品質のものづくりという、モチベーションの高まりは、今まで以上の大きなパワーになっている。

計画を実施する上で苦労している点

 現在、主に撮影系レンズ、ファインダー系レンズ・プリズム、センサー用レンズなどを受注生産しているが、機器の高性能化が進む中、プラスチックレンズには、ナノメーター精度が求められている。ナノメーター精度の量産技術を確立することで、市場により高機能な、そして安心・安全な光学プラスチックレンズを提供することができる。小さな企業が成長していくためには、このような高技術と高品質な分野に特化していく必要がある。そのためには、クリーンルームや無人化対応などハード面の充実を図るだけでなく、技能検定合格者の成形作業者による成形条件管理、金型管理を徹底するなど、「TPM(全員参加による設備の不具合の復元・改善と保全)活動」と、「QCDS(品質 (Quality)、価格(Cost)、納期(Delivery)、対応やサポート (Service))」に社員全員が取り組む必要がある。

今後の課題

 「高転写」というコア技術を新しい製品に活用していくことがこれからの課題である。ワンランク上の商品作りを目指していくために、同社だけではできないことでも、例えば産学官の連携により可能となる。現在、「微細加工・微細転写製品の開発」に取り組み、微細形状を施した分析チップの研究開発を近畿精工株式会社、滋賀県立大学と滋賀県東北部工業技術センターと連携しながら行っている。
 2000年に光学プラスチックの生産へシフトし、先行投資が負担となった時期もあったが、経営革新計画どおりしっかりと進めてきたことで、生産が安定してきた。
 「今後も向上心を持って、付加価値のある商品開発をめざし、海外メーカーや同業他社が生産できないようなものづくりをしていきたい。そして、お客さまとのつながりを大切にし、商品だけでなくサービスの充実も図れるように努力していきたい。また、地元の人々から信頼される企業として、工場の周囲の環境保全に努めるなど地元地域との関係を大切にしていきたい」という。


[取材:2007年10月]
所在地: 東浅井郡湖北町速水225-1
資本金: 1,000万円
代表者: 代表取締役 川上忠嗣
従業員: 12名
事業内容: 光学プラスチックレンズ製造


社屋


川上社長
川上忠嗣社長。スポーツ大好き、吉本のお笑い大好きな気さくな社長


オートストッカー
オートストッカーでの無人化成形

 

微細転写への取り組み

 

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所属名:滋賀県商工観光労働部商業振興課
電話:077-528-3731
ファックス:077-528-4871
メール:fb00@pref.shiga.lg.jp
所属名:滋賀県商工観光労働部新産業振興課
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