秋になると、野山を散策し、キノコ狩りを楽しむ機会が多くなりますが、誤って毒キノコを食べ、食中毒になる事があります。
平成22年には、キノコやキノコを含む食品が原因と考えられる食中毒は全国で 91件発生しており、患者数は263人でした。
また、今年度も9月以降、全国的にキノコによる食中毒事例が相次いで報告されています。
滋賀県では過去に、ツキヨタケ、クサウラベニダケ、イッポンシメジ、カキシメジ、ヒカゲシビレダケによる食中毒が発生しています。
食用キノコの鑑別は専門家でも難しいことがありますので、素人判断で安易に野生のキノコを食べたり、人にあげたりするのは絶対にやめましょう。


●厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/syouhisya/101022.html(毒キノコによる食中毒に注意しましょう)
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/kinoko_11.html(自然毒のリスクプロファイル)
●農林水産省ホームページ 〜毒きのこデータベース〜(滋賀大学にリンク)
http://www.edu.shiga-u.ac.jp/db/kinoko/
●日本特用林産振興会ホームページ 〜毒きのこ〜
http://www.nittokusin.jp/kinoko/contents/poison/poison.html
平成22年10月15日、甲賀市内の男性が山でキノコを採取し、16日の朝に自宅で味噌汁にして食べたところ、男性を含めた家族3人が約1時間半後に、むかつき、嘔吐、下痢等の症状を呈するという食中毒が発生しました。
また、10月19日には、東近江市内の男性が山でキノコを採取し、近所におすそ分けしたところ、男性の家族を含めた3家族5人が、約1時間半後に、吐き気、嘔吐等の症状を呈するという食中毒が発生しました。
専門家に鑑定を依頼したところ、どちらの事例も、食べたキノコは「クサウラベニタケ」であることが判明しました。
○ 傘は径3〜10 cm程度で比較的小型〜中型。
やや鐘形から平らに開き、表面は平滑、ねずみ色で、
乾くと絹のような光沢をあらわす。
○ ひだは初め白色のち肉色となり、やや密。
○ 柄は5〜10 cm、ほぼ白色で中空。
○ 肉は薄くてもろい。
○ 粉臭さとガス臭さがあるが,苦みはない。
○ 夏〜秋に、広葉樹林やマツの混じった林内地上に発生する。
○ 間違えやすい食用きのこ:ウラベニホテイシメジ、ホンシメジ、ハタケシメジ
○ 嘔吐,下痢,腹痛などの胃腸などの消化器系中毒を起こします。
平成21年10月27日、伊香郡内の男性が渓谷でキノコを採取し、自宅で味噌汁にして食べた家族4人が約1〜2時間後に嘔吐の症状を呈するという食中毒が発生しました。
ツキヨタケは激しい腹痛と下痢・嘔吐を起こすが,ツキヨタケは主として山地のブナ帯の倒木にはえ,傘の色はシイタケに似ていますが,柄を割ると基部に紫黒色のしみがあるので,区別できます。(まれにシミがないものもあります。)
また短い柄が傘の側方につき,ひだは発光します。シイタケとは臭いが異なり,胞子の形も異なります。(シイタケは楕円形,ツキヨタケは球形)。
○食用のシイタケ、ヒラタケやムキタケに似ている。
○ブナやカエデ類の枯れ木に生える。
○短い茎が傘の横につき、茎を裂くと根元の肉に青黒いシミがある。
(まれにシミがないものもあります。)
○ひだは、新鮮なものであると黄白色に発光する。
[症 状]
○食後30分〜3時間で嘔吐が高率に見られ、他に腹痛、下痢が見られる。
○物が青く見える色彩幻覚を伴うこともあると言われている。
ツキヨタケ
|
|
|
|
|