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更新日:
2007年3月20日

 平成18年度 第6回環境・ほっと・カフェ開催結果

 人力だけで動き排ガスも出さない自転車は、環境にも健康にもよいことで注目されています。県内で自転車と環境を関連づけた活動をしている人たちが集まり、環境に負荷が少なく人が暮らしやすいこれからの滋賀の交通のあり方を考えました。  

テーマ

 自転車でいこう! 滋賀の交通をエコで楽しく♪
■日時  平成19年(2007年)3月4日(日) 13時30分〜16時30分
場所  大津商工会議所 会議室(コラボしが21 9階)

■コーディネータ

 近藤隆二郎さん(NPO法人五環生活 代表理事、滋賀県立大学環境科学部 助教授)

■話題提供 

 滋賀県バイコロジーをすすめる会 事務局長 伊吹惠鐘さん
 おおつ環境フォーラム・自転車にやさしいまちづくりプロジェクト
                       プロジェクトリーダー 梅宮信行さん
 ひこね自転車生活をすすめる会 代表 竹内洋行さん
 滋賀県土木交通部交通政策課 主査 北川雄司さん

■主催

 滋賀県環境学習支援センター 

  
  集まったのは、環境NPO/NGOで活動している人、仕事で観光や自転車に携わっている人、行政職員、学生、研究者、一般市民など約25名。
 コーディネータが自転車のまちづくりについての現状と課題を整理した後、滋賀県バイコロジーをすすめる会、おおつ環境フォーラム・自転車にやさしいまちづくりプロジェクト、ひこね自転車生活をすすめる会からそれぞれ活動の報告があり、滋賀県からは公共交通と徒歩や自転車などを有機的に組み合わせた「エコ交通」の取組について発表がありました。

 休憩時間にみんなで別室に展示したベロタクシーを見学し、後半はフリーディスカッションです。お茶やお菓子を楽しみながら、とぎれることのない熱心な議論が交わされました。自転車に関する活動をしている県内の人たちが一堂に会したのは今回が初めてで、大いに盛り上がる会となりました。

 話し合いの様子

ベロタクシー

 熱心な議論が交わされました。            ベロタクシーに試乗。
 

話し合った内容から

 道路の構造的な問題、自転車のマナーの悪さの問題、クルマと自転車と歩行者はどうすれば共存ができるのかという話題を入り口に、大きく分けて「生活」と「観光」という二つの視点から議論が発展していきました。

 「生活のツールとしての自転車」を見た場合、滋賀では歩いて10分の距離でもクルマを使う人が多い現状が指摘されました。短距離の移動手段を徒歩か自転車にシフトしていくためには、自転車を生活に採り入れられる条件整備が欠かせないという意見が出ました。日本の交通体系はクルマ中心に考えられていることが、自転車の利用環境の悪さや歩行者の危険などの問題の原因となっているため、それをどう変えていくかを考えました。「歩く」ことが基本であるので、みんなもっと歩いてみて道路の問題を知るべきである、という提案がありました。人にやさしい道づくりには歩行者を優先することが必要であり、たとえば狭い道はクルマを一方通行にしてさらに蛇行させてスピードが落ちる工夫をするというアイディアが出ました。しかし、商店街が「クルマが減るとお客も減る」と反対して実現しにくいことも紹介されました。実際はクルマが減ると歩行者で賑わい、商店街も潤うという効果が長浜市の黒壁や京都市の三条通などで現れているので、よい事例を積み重ねて説得することが必要であると話されました。ただし、農村部では状況が違い、自動車通行量が減ることがそのまま人目が少ないことにつながり、防犯上の問題があるという意見も出て、「防犯自転車」という制度はどうかという話も飛び出しました。

 また、「観光のツールとしての自転車」という視点からは、滋賀県には「琵琶湖一周」といういいソフトがあるので、それをもっと活かし県外とも連携していこうと話が盛り上がりました。いわゆるママチャリではなくスポーツ車を扱うレンタサイクル店を増やすこと、途中棄権者のフォロー体制、自転車版「道の駅」の設置、お店やホテル等との連携、電車も使って数日がかりで回るプラン、単に一周だけでなく街中や旧街道を回るプランなど、次々にアイディアが出て、今にも実現しそうな勢いでした。さらには、「彦根城築城400年祭に自転車でいこう!」という自転車でしかアクセスできない企画を立ち上げてはどうかという案も出ました。

 近江鉄道、信楽高原鐵道で実施されている、電車に自転車を積み込める「サイクルトレイン」を、JRとの連絡をよくしたり京阪に採り入れてもらったりすることも、今後の課題としてあげられました。エコ交通を広めるには、「環境」だけでは人は動かないので、自転車や公共交通を利用したらお得ですよ、という利用者へのメリットを示していく必要があります。何事も市民の努力だけでは難しい点もあるため、行政と協力しながら仕掛けていくこと、いきなり全県的に行うのは無理があるので、小さな成功例をつくっていこう、そのためにみんなで連携して取り組んでいきましょうということで話は締めくくられました。
 環境にも地域社会にも利用者にもいい自転車の利用環境を整えるための熱心な議論が繰り広げられ、新しいネットワークが生まれる充実した交流会となりました。

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