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更新日:
2008年8月26日

平成20年度 第1回環境・ほっと・カフェ開催結果

  近年、集中豪雨や土砂崩れなどの被害が増えています。災害から身を守るためには、環境に配慮した暮らし方をするとともに、地域の人と良い関係を築き、身近な環境を知り、危険な場所や水のありかなどを日ごろから意識しておく必要があります。
 地域に根ざして取り組まれている防災・減災の活動に学び、これからの滋賀の安心・安全なまちづくりについて考えました。 

 

■テーマ

よもや!の災害から家族を守ろう〜防災と環境学習の意外な関係 
■日時

平成20年(2008年)7月12日(土曜日)午後1時30分〜4時30分

■場所 守山市立吉身会館 1階 大会議室

■コーディネータ

高田 拓朗さん(河川レンジャー) 

話題提供

小坂 育子さん(子ども流域文化研究所 代表)
小寺 實さん(自主防災防犯研究会 会長)
辻 充子さん(NPO法人 子どもネットワーク天気村 事務局長) 

■主催

滋賀県

共催 守山市

 

 かつて野洲川の氾濫を経験した土地、守山市が今回のカフェの会場です。防災への関心は高く、NPOのメンバーや行政職員、学生、一般市民など定員を超える37名が参加しました。

 趣旨説明の後、コーディネータの進行で参加者の皆さんに「自分の体験した災害」と「防災のために日ごろ取り組んでいること」の2点を教えていただきました。阪神・淡路大震災を経験された方が多く、伊勢湾台風や名古屋・京都での豪雨による増水もあげられました。取組では、ほとんどの方が家具の転倒防止や非常食料と水の準備をあげられた他、火災報知器や消火器の設置、自治会での防災活動や里山・里川保全活動への参加、家族での災害時のための打ち合わせなどが出てきました。

 3人の話題提供者からは、それぞれが取り組まれている地域での防災活動について発表がありました。水害常襲地に育ったという小坂さん(子ども流域文化研究所)からは、その経験を活かして人災である水害を避けるために三世代交流型の調査をすすめている話。若い核家族の子育て支援を行う辻さん(子どもネットワークセンター天気村)からは、災害への危機感がなく、コミュニティの大切さの理解も弱い若い世代に防災活動を伝える難しさと試行錯誤の学習プログラム。小寺さん(自主防災防犯研究会)からは、活動する草津地域の災害危険性や古くからの知恵を掘り起こしていること、自治会単位での防災活動づくりについて話されました。

 後半はテーマごとに三つのグループに分かれ、参加者みんなで意見交換をしました。

 誰もが被害者となる可能性のある災害の被害をいかに減らし小さくしていくかについて、一人ひとりが自分のこととして考え、普段の気のゆるみや暮らしと地域のあり方を見直す場になりました。

 事例発表の様子      テーマごとの話し合いの様子

  現場からの興味深い発表を聞き入ります             テーマごとに少人数で話し合いました

 

話し合った内容から

  フリーディスカッションでは、小寺さんの「地域で自分が取り組めること」、辻さんの「伝え方の工夫」、小坂さんの「もし大雨が降ったら?」の3グループに分かれて話し合いました。


1グループ 地域で自分が取り組めること

  • 注意報、警報、ハザードマップ等、行政の情報を上手に利用する。
  • 地域の情報確認:用水路、下水、川の状況など地域の実状把握、防災マップづくり、避難場所の確認。
  • 地域コミュニケーションの強化:地域自治会、老人会、子どものふれあいサロン、子供会、ラジオ体操、日常のコミュニケーションに取り組む。
  •  自治会で自主防災組織をつくる:注意報や警報の活かし方、班でまとまるなど避難の仕方のルールづくり。
  • 名簿づくり、災害弱者の把握:プライバシーの問題で難しいが、金庫方式、お手上げ方式、手作り方式、向こう三軒両隣方式などが考えられる。

2グループ 伝え方の工夫

  • 伝えたいのは「災害の危険性」「防災の必要性」。興味が持てる体験から理解を促す。

<地域では>

  • 自治会、老人会、子供会での取組、サロンの設置。
  • 危機感のない若い世代に地域行事への積極的参加を促す。
  • 塀を低くする、隣近所なかよくする。

<家庭では>

  • 実体験がない場合は模型などでイメージをわかせる。
  • 子どもの遊び場を把握すること。
  • 子どもには外で遊ばせること。
  • 子どもは近所の人に挨拶すること。

3グループ もし大雨が降ったら?

<個人では>

  • 気象情報に注意する。
  • 川の水位、川の中のごみなどを確認する。
  • 畳を上げる、濡れて困るものを高いところに上げる。
  • 流れる物を片付ける。
  • 水と食料を備える。
  • 避難の準備をする。

<地域では>

  • 自治会の防災組織が要援護者対策をとる。

 いずれのグループでも、地域の防災力が非常に大事ととらえ、現在の核家族化や自治会組織の弱体化が問題として挙がり、それを強化していくためにどうすればいいかが話し合われていました。

最後に、話題提供者から一言ずつ、書いて発表していただきました。

 (小寺さん)
『他人任せにはできない、ネットワークで!!』

(小坂さん)
『洪水は自然現象、水害は社会現象
 水害にしないため、「自分で守り」「みんなで守り」「社会で守る」
 人と情報、人と人とのつながりを再構築すること』

(辻さん)

『地域 しかけ、おたがいさま
 家族 親子が交わる大切さ、きっかけ』

まとめ

  山が荒れていることや田畑の宅地化、地球温暖化の進行によって、これからますます大きな災害が起こりやすくなることが考えられます。特に水害は「人災」であることを念頭において、自分で守ること、地域で守ることの大切さをあらためて考えさせられました。

 平成20年3月の「滋賀県環境学習推進計画(改定版)」には、「安心・安全なまちづくりのため」の「防災・減災の視点の環境学習」が盛り込まれています。地域を知り、地域の環境に働きかけ、地域の人との関係や自らの暮らしを見直し再構築する環境学習が広がるように、環境学習支援センターとしても支援していきたいと思います。

 

このページの情報についてのお問い合わせ

所属名:滋賀県琵琶湖環境部環境政策課環境学習支援担当(滋賀県環境学習支援センター)
電話:077-528-3497
ファックス:077-528-4848
メール:ecolo@pref.shiga.lg.jp

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