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更新日:
2011年10月4日

県民のみなさまとの対話

おじゃまします!知事です

第43回 国境炭焼きオヤジの会のみなさん

今回は、国境炭焼きオヤジの会の皆さんと対話を行いました。

会のある野口区は福井県敦賀市に隣接し、国道161号線沿いに細長く人家が点在する自治会です。

会は平成22年度に結成し、地域活性化と区民の生きがいづくりのため、高島市の「水源の里集落活性化補助金」を受けて、約50年ぶりに炭焼きを復活させる取組を始めました。生産した炭には「夢炭(ムータン)」というブランド名をつけ、同町内のキャンプ場等に販売されています。

道の駅「マキノ追坂峠」では、炭の販売だけではなく、この炭で焼いた手作り餅も販売する取組を実施し、観光客からも高い評価をいただきました。

現在ではコミュニティービジネスの成功事例として注目を集めています。
 

《国境炭焼きオヤジの会の皆さんから》

取組のきっかけなど

  • この地区の家庭は昭和30年代まで90%以上が炭焼きで生計をたてていたがすたれてしまい、50年間山には誰も立ち入らなかった。高島市の補助事業として市からの強い勧めもあり、地域活性化として炭焼きに取り組むことにした。経験者は5人しかおらず、昔を思い出して見よう見まねで始めた。最近収支計算をしたところ、会員への分配金はわずかなものであったが、みんなの励みになればと思ってこれからも続けていこうと思っているし、若い人にも加わってもらい、炭焼き技術を伝承していきたい。公共工事で出る廃材を利用した木炭づくりや炭焼き体験学習の受け入れなど事業拡大をすることで、もう少し地域が活性化すればと良いと思っている。
  • 事業としては順調にきているが分配益はわずかであり、東南アジアからのマングローブ炭に押されて日本で成り立つ産業ではない。炭焼き材料の5割はよそからもらってきたものであるが、現在のところ県市からもらっている材料は全くないので、今後は流通を検討して欲しい。川の水質改善に炭の活用も検討したが、手法がわからないので、できれば県のアドバイスが欲しい。女性会員が炭の活用拡大として様々なものをつくってくれているが、燃料としてはマングローブ材には太刀打ちできない。
  • 炭焼きの経験はないが、体を使う作業が性に合っている。他所との付き合いが幅広くあるので、製品販路の拡大などの業務に向いている。
  • 区長からの依頼で炭焼きのお手伝いをさせていただくようになったが、自分より下の世代がおらず、あてにされることがつらい時もある。若い人が一人でも二人でも入って欲しい。
  • 若い世代は仕事をもっているので入会してもらえない。今回、窯の形が残っていただけで再興できたので、窯さえ残しておけばまたすたれても将来はなんとかなると思う。記録も残すので、今は若い世代に技術伝承ができなくても将来の心配はしていない。
  • 中学生で終戦を迎え、仕事も学業もやることがなかった時に炭焼きを始めた。当時は景気も良く粗悪品でも売れた。昭和20年頃には一家に一基の割合で窯があったと思う。昭和30年代になって別の仕事を始めたので、炭焼きの経験としてはわずかな期間であったが、その時の経験が今活かせればと思って活動に加わっている。
  • 昨年秋に市の勧めで炭焼きを始めたが、東日本大震災、原発事故の直前にまた始めることになったことに不思議さを感じる。炭は電気に代わる燃料の一つとして大事なものであり、昔の生活に戻って各家庭でも使って欲しい。生活を戻すのは大変だが不便は楽しいものである。若いお母さんも良さがわかってきてくれている。
  • 炭の粉を使ってクレープを染める研究をしており、年内には完成させたいと思っている。
  • 炭の使い道が広がり、様々なネットワークで炭の良さが広がっていくとありがたい。
     

《知事から》

対話を振り返って

  • 山から木を切り出すという大変な労働を伴う炭の生産文化を維持しながら、これからは炭を利用する文化を育てていって欲しい。これはエネルギーの問題であり、食文化の問題でもあるし、教育の問題でもある。子ども達は火や炭などの生火を見ると心が落ち着くので脳の刺激にも良いと思う。機械的な光だけでは精神が細ってしまう。ポイントは子ども。子どもに利用方法を伝えると親世代にも伝わる。
  • この会では女性部もがんばっていただいており、外の人とのつながりもあるのでこれからの発展に期待している。 
     

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