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更新日:
2011年7月5日

県民のみなさまとの対話

おじゃまします!知事です

第37回 近江時計眼鏡宝飾専門学校

平成23年6月16日 大津市

今回は、近江時計眼鏡宝飾専門学校生の皆さんと対話を行いました。

日本の時計の発祥の地、近江神宮附属の専門学校で、我が国唯一の時計、眼鏡、宝飾を学べる専門学校です。

卒業生には専門士の称号が付与され、国家試験(時計修理技能士)にも対応されており、卒業生は、業界における貴重な専門技術者として注目を集めています。

特に、今回は商工観光労働部が行っている「企業訪問プロジェクト」の一環として、知事がモノづくり・人づくりに関わる現場を訪ねて、本県の企業が持つ技術や伝統などに触れさせていただくとともに、そこに携わる人々の思いや苦労などをお聞かせいただきました。 
 

《近江時計眼鏡宝飾専門学校の皆さんから》

入学のきっかけなど

  • もともとモノをいじるのが好きではあったが、専門学校関係の雑誌でこの学校を偶然知って興味を持った。できれば時計修理の仕事に就きたい。
  • 実家で時計・宝飾の販売をしていることと、兄も以前この学校で学んでいたのを小さい頃から知っていたので、この職業に関わっていきたかった。よそで修行してから、家業を継ぎたい。
  • 中学1年生頃に見た映画に出てきたからくり時計に興味を持ったのがきっかけで、それ以来ずっと関心を持ち続けていた。将来は機械式時計の修理ができるところへ就職したい。
  • 以前会社勤めをしていた時にモノづくりに興味を持ち、この学校を見つけ、何か通じるものを感じて入学した。時計の修理専門会社へ行きたい。
  • 生まれた時から電池で動く時計しか知らなかったが、ある時テレビで機械式時計のことを知って興味を持った。大学卒業時に就職するかどうか悩んだが、今しか好きなことはできないとこちらに入学した。できれば時計がさわれる仕事に就きたい。
  •  小さい頃から気がついたら時計が好きだった。時計は見るより中をいじるのが好き。モノづくりが昔から好きだった。

会社の強みと弱みについて

  • ここでしかできない、学べない技術がある。就職先が少ないのが弱み。
  • ここでしかできないことがたくさんあり、ほかで修理を断られた時計もここでは修理してもらえる。就職先が少ないことや、日本や世界でも時計会社は技能者に対して、窓口が狭いのが弱み。
  • 3年間かけてじっくり時計のことが学べ、自分のためになる。機械式の時計を使う人が減り、自分たちの必要性がなくなっていかないかが心配。
  • 先生方の技術レベルが高く、その高いレベルの術を教えてもらえる。本だけでは得られない、先生が経験で培った知識を教えてもらえる。機械式の修理をやっているところが少なく、就職口が少ない。
  • 家業である時計・眼鏡・宝飾がまとめて学べる。 製造過程もわかるので、販売面でも有利に感じる。先生方の知識が豊かで勉強になる。業界全体が縮小傾向にあり、安売り・高級の二極化でどちらに進んでも販売は厳しい。
  • 古い時計についても勉強できる。東京にも時計学校はあるが、そちらでは掛時計や置時計が学べないものの、関東圏では就職率がよい。

《知事から》

対話を振り返って

  • 皆さんがこの学校の弱みと思っている部分は、モノの持っている意義・価値によるのではなく、デジタル化や速さを求める今の時代との関係である。この貴重性は、次へのジャンプのための宝となるのではないか。
  • 今回の東日本大震災で、科学技術の限界を見せつけられた。原子力のすべてがブラックボックスで被災者を苦しめている。その点、皆さんの仕事は、手応えがあり、途中が見えて、結果が自分に返ってくる、現代工業社会が失ってしまった大事なものである。
  • 昔の人は時計一つにも意義と物語を求めた。それを発掘することがこの学校の価値であり、皆さんの仕事の価値につながる。この学校だからこその宝がある。
  • 人間はいつの時代も心は自然のまま。人間の本質的な叫び、天地が動くという時の動きをモノに凝縮させて一種の秩序感をつくる。それは誰かに決められるものではなく、自分たちが手触りでわかる秩序感が時計だと思う。 
     


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