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- 更新日:
- 2011年1月28日


第31回 地域福祉推進会議
平成22年12月18日 大津市
今回は、大津市で地域福祉推進会議のみなさんと意見交換しました。
地域福祉推進会議は平成21年6月、大石小学校区内の社会福祉協議会などの福祉関係団体、自治連合会、介護・医療施設、そして行政が集まり福祉や防災に関する課題の相互理解や協働と協力による活動を推進するために設立されたものです。
自助、共助を活動の概念に、救急カードと保管ポットの常備奨励活動、助け合いネットワーク体制の構築、防災意識の啓発を目的とする研修会や講習会の開催などに取り組んでおられます。
《地域福祉推進会議の皆さんから》
きっかけ・地域福祉推進会議とは
- 以前から地域の福祉活動については、自治連合会、社会福祉協議会、民生委員・児童委員、介護施設などが独自に行っており、一体感に乏しかった。このため、「それぞれの思い」を一つに結集し、福祉関係団体だけでなく行政や介護医療施設、地域団体にも協力してもらい、活動の幅を広げ取組を加速させるため平成21年6月に立ち上げた。
- この会議の設置目的は、地域福祉活動を担う各関係団体の個々の具体的な課題について協力体制の構築やスケジュール等の調整を図り、学区として一体的な活動を展開すること。大事な点は、それぞれが「おのが組織」ではなく、地縁を活かし地域ぐるみで活動しましょうというところ。
- 住民自ら行うべきことを啓発し、これを支援するとともに、取組の実行とその定着について議論し、協力して進めていく仕組みとしている。
- (行政にとっても)取り組んでいる事業の周知啓発がやりやすい、いろいろな組織や施設の方々と連携を図れるなど、有益な仕組みだと感じている。

現在取り組んでいること
- 自助努力の一つとして個人別救急カードを作成・配布しており、かかりつけ医や服用薬などの健康情報を記載したカードを容器に入れ冷蔵庫に保管しておき、出かける際には、これを持ち歩くよう奨励している。
- 共助としては普段からの「見守り活動」があり、特に「ご近所見守りマップ」の作成と「ふれあい給食サービス」の展開に力を入れている。
- ご近所見守りマップとは、各町自治会の協力のもと、組長が対象となる災害時要援護者に関する情報を、本人了解のもとで地図上に色分けをして記入しているもの。マップの作成により、本人の置かれた状況を把握することができ、地域の自主防災活動に役立てている。
- ふれあい給食サービスとは、1か月に1回、健康推進委員、福祉委員、民生委員・児童委員などの協力のもと、学区内の70歳以上の独居高齢者世帯に弁当を配布するというもの。見守りマップに基づき弁当を届ける際に、声かけをするなどコミュニケーションを図るための手段として利用している。
また所属組織が異なる者が集まって事業を続けることで、災害時にも頼りになると思っている。
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- 今までは同じ学区内の介護施設同士でも交流が無かったが、会議を立ち上げたことにより顔の見える関係ができ、共同で研修会を開催するなど互いにスキルアップが図れるようになった。
また地域をあげて災害時要援護者対策に取り組むため、要援護者の避難対策として一般の避難所での受け入れが難しい方を一時的に学区内の介護・医療施設(5カ所)に受け入れてもらえるよう、これらの施設との間で協定書と覚書を締結した。
- 普及啓発の一環として広報誌を発行しているが、何よりもまず読んでもらう必要があることから、写真が多く楽しい紙面作りを心がけ、福祉サービスの紹介や地域のトピックスを盛り込むなど、紙面を工夫している。定年後自宅で悠々自適の方も多く、そのような方々に対し、どうすれば福祉や地域について広報できるか、地域とのつながりをもってもらえるかとの思いで取り組んでいる。

今後の課題
- 救急カードについては、なかなか普及が進まず、住民の間でも防災への認識に相当の温度差があるのが現実。何度も研修会を開催し、繰り返し災害への備えを訴えるなど、防災意識の向上に努めなければと感じている。
- 見守り活動の担い手を増員し、うまく機能する体制を築きたい。
- (福祉委員になったことで)いかに周りの人が福祉に関心が薄いかと感じている。男性は25人いる委員の中で自分を含めわずか3人。福祉委員の仕事では力仕事もあり、なんとか男性委員を増やしたい。
- 自治連合会として新旧住民の交流を図るため平成21年度から夏祭りを始めた。大盛況となり評判が良かったので、これからも発展させていきたい。
アドバイス・抱負
- いざという時、助け合えるには、日頃から横のつながり、地域のつながりをもつことが大切。ある日突然、何かあったからさあやりましょうでは上手くいかない。きっかけは「声かけ」から。
- 原点は個であり人である。ただ自分の思いだけでは物事は進まない。個を活かしながら全体の力を発揮できるよう、常に連携を意識したリーダーシップが必要。
- 大石の地域の力を結集して、住んで良かったと思えるよう、そして学区をあげて災害に強いまちづくりを進めていきたい。
《知事メッセージ》
今日は大津市の最南端、大石学区を訪問しています。
この地域で、地域で力を合わせ防災力を高めようという動きが急速に高まっています。
まず大きな特色の一つは、三位一体による取組です。ここでは、地域の福祉関係の団体、民間の介護施設、そして行政や地域が一体となって官民協働による防災対策を進められています。
まずは見守り活動を進めるため、近くに高齢者のひとり住まいの方がおられるのか、その人たちの家はどこにあるのかと、対象となる方を一人ひとり訪問されました。そして見守り活動のために情報を出してもよいという同意を取り付け、見守りマップを作り、民生委員・児童委員などの関係者が必要な範囲だけを共有する仕組みをつくられています。
併せて、夏祭りなどのお祭りで、運動会で、様々なスポーツ活動などを一緒にすることで普段から地域でお互いに顔見知りとなり、防災の意識づけと強化をされています。
滋賀県内各地、新旧の住民が混在するなど色々な課題を抱えている地域があると思います。ぜひこの大石学区の取組をモデルとされ、皆さんのところでも自助・共助の次の一歩を踏み出していただきたいと期待しています。

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