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- 更新日:
- 2010年12月20日


第30回 女性設計集団マザーズ
平成22年12月6日 彦根市
今回は、環境に優しく心地よい木組みの住まいを子どもたちに残したいとの思いから、平成
15年に女性建築士仲間で設立された女性設計集団マザーズの皆さんと対話を行いました。
男性が大半を占める建築設計業界の中で経験を積み重ねる一方、育児や家事などを行い、請け負った仕事をお互いに助け合いながら、活動を続けておられます。
また、女性ならではの感性から生活者の視点に立ち、何世代にも渡って住み続けられるような住まいづくりを目指すとともに、伝統工法による県産材を用いた住宅設計に取り組んでおられます。
《女性設計集団マザーズの皆さんから》
発足のきっかけは?
メンバーの一人が会社の清算のことで思いを巡らせていたところ、みんなで助け合って一緒に仕事をやれば力を発揮できるのではないかということになり、立ち上げたのが発端。
- グループの運営に関して細かい取り決めをすると物事が進まないので、まずは活動してみることから始めた。
建築士の道に進んだ理由
- 台所などの設備会社で勤務していたとき、必要性を感じて資格を取得した。
- 丹下健三氏のように有名な建築家の活躍を見てかっこいいと思い、工業高校へ進学した。
ただ、入学してみると、やはり男子ばかりで一時は不安に駆られたこともあったが、退学しようとまでは思わなかった。
- 中学生のときに技術家庭科の授業で住宅の平面プランに関する課題が与えられ、それを考えるのが面白く、将来自分の仕事にしたいと思った。
- 小学校低学年の頃、新聞のチラシに入っている家の間取りを見て、自分なりのプランを想像するのが楽しく、また、大工さんが住居を建てている様子をじっと観察しているのも好きだった。
活動を続けていてよかった点や女性ならではの設計について
- 自宅では生活パターンに合わせて、自分で自由に仕事の割り振りができる。
- 住む人の生活が見えてこないと設計ができないが、女性だと施主の奥さんと気軽に話すことができ、生活現場も詳細に観察することが可能となる。
- 女性の設計だから華奢ではないかと思われがちだが、代々受け継いで欲しいという思いから、実際には頑丈な構造で、かつしっくりと落ち着いたものにしている。
苦労されていることについて
図面の作成方法が製図板からCADに大きく変貌したときは、パソコンの操作もままならず、技術革新を乗り越えるのが大変であった。
- 建築士は仕事の段取りを自分の都合で決めやすいとはいえ、やはり家事に相当時間を取られる。そのせいか、資格を保有しながら、働くに働けない女性も多い。
- 仕事や子育て、介護で自分を見失いかけたとき、近所の方に食事を作っていただいたこともあり、子育てなどで近隣のネットワークのありがたみを実感した。
- 夜の打合せなどでやむをえず子どもを自宅においたまま出掛けたり、夜遅くなって保育園に迎えに行くとき胸が痛んだ。保育園の託児時間が弾力化されると、働ける女性も増えてくるのではないか。
- 今は子育てが一段落したが、これからは親の介護が待っている。
今後の取り組みについて
《知事から》
対話を振り返って
- 小中学校のうちから、自分が将来どういう人生を歩みたいのか、どういった特技があるのかといったキャリア教育をすることが大切だと感じた。
- 建築士は、「職住」が近接しているため、家事と仕事を両立させやすく、また、生活感を持って仕事に臨む必要があることから、女性にとって最適の職業だと思う。

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