ホーム > インターネット知事室 > 県民のみなさまとの対話 > 知事との対話 〜防災の現場を訪ねて〜 平成20年8月20日
- 更新日:
- 2009年10月15日


第5回 虎姫町大寺区のみなさん
平成20年8月20日 東浅井郡虎姫町大寺 大寺会館
今回の意見交換は、虎姫町大寺のみなさんと行いました。明治42年の姉川大地震や水害の経験をふまえた取り組みを実践・継承されるなど家庭や地域でまちづくりとあわせた防災活動に取り組まれています。
《みなさんからいただいた意見等》
姉川大地震を経験したおばあさんの記事(広報誌)より
- 嫁いできた家のおばあさんが10歳の時に地震を経験しており、広報誌に掲載されたおばあさんの記事が残っていた。「ちょうどお盆だったが家には母親と私だけだった。いきなり地面がなみなみと踊って、家から飛び出そうと思ったけれど柱を抱えて動けなかった。目の前で向かいの家が倒れていった。それから昼夜なく余震が続き、恐ろしい雷雨の際もみんなが一つのテントでしのいだ。3日目には神社が倒壊した。半壊した家には1週間ほど入れなかった。また地震が怖かった。」「消防車や救急車を呼んでも道を走れなければ来られない。結局は自分で安全な所まで逃げられるようにしておくこと。寝るときは着物をきちんと畳んで寄せて履物もそろえておく、机は端へ寄せて通り道には物を置かないこと。ふすまも開けておくこと。」これは常々言われていた。おばあさんは、いつも寝るときに家族分の履物を庭に並べてくれました。

姉川大地震の際に受けた支援について
- 大震災の時には、もちろん郡内からの支援もあったと思うが、伊香郡や坂田郡から青年団の人が来てくれて、壊れた家の後始末をしていただき仮住まいも建てていただいた。しかも手弁当で来ていただき、寝るところが無いので夜露をかぶって寝られた。そしてまた翌日も作業をしていただいた。
- 大寺地震(姉川大地震)の時は、全国から義援金や物資をいただいた。
- 「こういうことがあったことを忘れてはいけない。何か起きた時は御恩返しをしなければならない。」と聞いている。
地域での婦人防火クラブ・消防団・自警団などの活動について
- 街では隣やご近所さんの顔がわからないけれど、やはり田舎なのでみんな把握できている。婦人防火クラブの会員が各組に一人ずついるので、震災や水害の際には安全確保や安否確認、食糧の炊き出しなどの活動を消防団や区事務所と行う。
- 虎姫町の洪水ハザードマップができ、大きな洪水があるとすっかり浸水することが一目瞭然となった。町で大規模な避難訓練を実施されたので、大寺地区も避難訓練などを行った。これからは集中豪雨の危険が心配なので、こういう訓練が必要だと感じている。

まちづくり委員会が中心となって開催された「防災を考える区民の集い」について
- 大きな震災や水害があったので、それをもう一度思い出そう、訓練ではなく一度みんなで体験しながら怖さを知ってもらおうと企画した。

まちづくりで進めたいこれからの活動について
- 被害が起きたときに僕らに何ができるのか。自分の家族を確認した後、「あそこのおじいちゃんがいないよ」「あそこの子供さんがいないよ」と、居なければ自発的に助けに行ける、探しに行ける、ソフト的なことを充実させたい。顔が見えないと、だれが居てだれが居ないのかわからないので、まちづくりの企画として世代を超えた人が集まるような場所を、これからも作っていければと考えている。


《知事メッセージ》
- 明治42年に起きた地震の際の大寺地区の写真がある。写真を今に受け継いで、パネルにして子供たちを含めて次の世代に繋いでいこうとしているところがすばらしい。
- きっちりと資料を残してそして伝えていく。その記憶をグループで受け止めている。婦人防火クラブ・消防団・自警団そしてまちづくり委員会、この大寺は減災対策のモデルのようなところです。
- 私たちもおおいに励みとして滋賀県内各地での取組みの参考にさせていただきたいと思います。

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