ホーム > インターネット知事室 > 県民のみなさまとの対話 > 知事との対話 〜防災の現場を訪ねて〜 平成20年6月21日

更新日:
2009年10月15日

県民のみなさまとの対話

 

知事との対話」〜防災の現場を訪ねて〜

第3回 角川自治会のみなさん

平成20年6月21日 高島市今津町角川 角川集落改善センター

今日の意見交換は、高島市今津町角川の角川集落改善センターで、6月1日に第3回「土砂災害・全国統一防災訓練」に参加された角川自治会のみなさんと行いました。


《出席者の方からいただいた主な意見等》

地域の課題

Aさん:

  • 私ら50代が、この集落では若い方になる。

Bさん:

  • 市の人口は毎月減っているが、その中でも30代40代の人が減っている。この世代は、中心になる期待のできる年代だが、その人達が働く場所がない。

Cさん:

  • この集落には50代が5人いるが、40代はいない。30代も市街へ出てしまっていない。子どもも小学生がゼロ、中学生が2人、高校生が1人だ。

Dさん:

  • この集落には介護してくれる若い人がいないので、ここで生活するためには基本的に自分で生活ができないと無理。自分で生活ができなくなれば、病院や施設へ入らなければならない。

Eさん:

  • 10年ほど前には集落に店があったが、なくなってからは買い物に出かけなければならない。私たちはデイサービスを利用しており、週末にはデイサービスが買い物に連れて行ってくれるが、その合間にはデイサービスのバスが出ないので、買物に行くことは難しい。

Cさん:

  • 老齢者ばかりの集落なので、これからどうして維持していくかが一番の問題だと思っている。

Fさん

  • 猿や熊も昔は奥地に居たが、それが段々と里へ降りてきて人間の食べるものに食付き味を覚えた。今は里に居て奥地にいない。追っ払っても一時的なもので、1時間もすれば出てくる。人間は檻の中に入ったようなものだ。

Fさん:

  • せっかく実った作物を、朝には全部とられてしまう。少なくなった動物は保護しなければならないが、山側の人間は苦しめられ、しかも防いでも食害される。

Bさん:

  • 昔は集落に猟師がいたが、猟師がいても昼でないと撃てない。ところが鹿は夜に出てくる。そうするとどうしようもない感じだ。

山との関わり

Gさん:

  • 昔は山に栗やドングリなど食べる物があった。動物がこうやって出てくる原因は、ずっと昔から炭焼きをしていた雑木林を全部切って木を植えたことが原因で、食べるものがないので出てきて悪さをする。

Gさん:

  • 終戦当時は細い材木の仕事もあったので、木が細くても切って出していた。当時杉は金の値段だったけれど、今は大根の値段だ。
  • 私は昔から木を植えているけれど、今は個人で植えた木でも1本も出していない。

Gさん:

  • 山は昔の植生とは違う。今の山には保水力がない。

過去の災害

Hさん:

  • 昭和28年の13号台風の時は学童でしたが、降っていた雨が夜半頃からきつくなり、その当時の区長の指示で全員が集まった。この集落には、集落を横断している谷があり、そこで土砂が流れ出たので、在所の衆が出て徹夜で砂かきをした。朝には、あたり一面があふれ出た土砂でいっぱいになっていた。

Hさん:

  • 昭和23年に福井地震があった。その時は、かなり揺れ、余震が1週間ぐらいつづいた。その当時は、我々子どもと年寄りが6人で家にいたが、毎晩余震があって困っていた。

Bさん:

  • 福井地震の時は六地蔵がみんな倒れた。それぐらいひどい震度だった。
  • 家の中では戸棚が転ける程度だったけれど、外の状況を見て大きな地震だったと覚えている。新聞には福井でアパートが倒れたという記事がでていた。若い時だったけれど大きな地震だった。

地域の体制や日頃の備え

Cさん:

  • 地区には自警団が12名おり、任期は2年で1年おきに半分の6名が交代していく。
  • 自警団は、毎月第一日曜日の午後に、可搬式ポンプの点検や放水訓練をしている。

Cさん:

  • 地区の自警団と、地区内の福祉施設との間で防災協定を結んでいる。毎年5月には施設へ行って避難訓練や消火訓練をする。そして12月にはこの在所で可搬ポンプや消火栓の点検、器具点検をしている。

Bさん:

  • 昔から、この地域では雨が降ると土砂が出たので、夜中に出て砂かきをすることも多かった。最近では平成11年9月の豪雨の時だったが、土砂が出てくる箇所もわかっているから区長が招集するまでもなく皆が意識して集まってくる。そういう心理はすばらしいと思っている。

災害時要援護者の視点から

Dさん:

  • 組の部長は各組に何人いるか把握しているので、集まったときに点呼をとる。その時に来ていない方や体が不自由な方は、車椅子があるので持って行って避難させてくる。

Cさん:

  • 災害の時に自分で動けない方、災害時要援護者のことは市から聞いているけれど、この集落では65歳以上が7割を超えているので支援する人が居ないのではないかと思う。そういう中で、要援護者に支援する者を付けよと行政から言われても、これは難しいことになる。

訓練をとおして

Dさん:

  • 去年の訓練では、あらかじめ時間を決めておいて、全員が集落センターに集り防災器具の説明など、ここでできることを全員で行った。

Iさん:

  • 去年の訓練では炊き出しも行っている。6升の米を炊き、集落センターでおにぎりを作った。

Cさん:

  • 今年の訓練は市や県とともに全国統一の土砂災害訓練を行った。避難訓練の後に土砂災害の学習会を行いビデオも見せてもらったが、この地で災害がおきた時にどうしてよいか見当がつかず心配になった。

写真 角川自治会のみなさん 知事を囲んで

《知事のコメント》

知事:

  • こちら(高島市今津町角川)は両側を山に囲まれて、真ん中を石田川が流れている山間の集落です。かねてより地元の方たちが土砂災害を心配されていた。そういうところで今、崩壊を止めるための法面の工事などをしているが、あわせて土砂災害あるいは洪水などに備えての取組をしていただいています。
  • その中でも高齢化が進んでいるので、避難など確実にできるようにと市や県とともに避難訓練をしています。このことを今日はおうかがいしました。
  • 大事な事を2つ教えていただきました。1つは災害時要援護者をどう避難させるか。リストはありますかとうかがいましたがリストなんかない。考えたら頭の中に全部入っている。それぞれの組ごとに集まった時に、誰かがいないとすぐにわかる。
  • もう1つは、ここにはすでにコミュニティがある。日常のつながりを持っている。しっかりとお互いの緊密な連携をとっている。これが大変大事だと思います。
  • この梅雨の時期、特に梅雨末期の大雨が心配です。みなさんの地域でも減災という視点で、それぞれに備えていただきたいと思います。

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