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更新日:
2008年7月15日

県民のみなさまとの対話

知事とのふれあい 座ぶとん会議

第15回 有限責任中間法人バイオビジネス創出研究会のみなさん

平成20年6月21日 長浜市

有限責任中間法人バイオビジネス創出研究会について》

湖国滋賀県のバイオクラスター(生命工学に関わる産業の集積)形成に寄与するため、産学官連携のもと、会員が自らバイオビジネスを創出することを目的として、平成18年1月に設立されました。

平成18年4月からは、長浜市から指定管理者として長浜バイオインキュベーションセンターの運営を委託されています。

バイオ産業の創出・地域の発展を目指して、様々なセミナーや講演会、マッチング機会の提供等を行われています。

研究会のみなさんにお集まりをいただき、「バイオ時代の幕開け!湖国滋賀からの発信」をテーマに対話を行いました。


大学との関わり、取り組んでいる事業等について

参加者:

  • 長浜バイオ大学とインキュベーションセンターの関わりを産官学連携という切り口でいうと、大学がインキュベーション(ふ化)の前の部分を担当し、何かのシーズ(種)があれば、それをある程度まで共同研究という形で育てて、その後インキュベーションセンターでさらに発展させるということで、役割分担することになっている。
  • 長浜バイオ大学では、最先端の生命科学をしっかり教えたい。そして最先端生命科学の出口として、環境はもちろん重要だが、医療とか創薬は、わりと科学がビジネスにつながる部分であると認識している。
  • 当社は、ライバルのある製品は出さない。できれば、世界でもオンリーワンの製品群で勝負していきたいと思っている。
  • 経営者として、新しい事業を発掘しようと、このインキュベーション施設に入って、研究、実証実験を行っている。
  • 世の中が変わるにしたがって産業も変わっていかなければならない。新しいものに挑戦しなければならないということで、バイオビジネス創出研究会を作って、いわゆる第二創業としてやってきた。
  • バイオというのは、本当にすそ野が広い。命あるものはすべてバイオということになるわけだから、従来の縦割りの産業である農業などの横軸に、このバイオ産業は位置づけられるのではないか。
  • このインキュベーションセンターが核になって、輪を広げていって、滋賀県中にバイオ産業の花を咲かせて、地場産業にして、バイオ立県というのができればいいなと思う。

写真 対話の様子

事業を進めるに当たっての課題について

参加者:

  • 一番難しいのは、いい技術をいかに商売に結びつけるかということ。いいものを最終消費者にいかに受け入れてもらえるか、これが問題になる。
  • 大量生産ではなく、研究室の中でやってる事業だけに、皆さんへの周知というのが非常に難しいと思う。この輪を少しずつ広げるような方策があるのかどうか、行政の方でもお考えいただければと思う。

知事:

  • 製品の開発は必要だが、マーケットイン、つまり消費者にどう届けるか、その満足度をどう高めるかは同じぐらい重要。最終需要者をどうつかんでいくか、これもプロの仕事である。
  • 県では今、感性産業という言い方をしているが、研究会を作って、どうやって人々の共感と感動を呼び起こす産業づくり、ビジネスづくりができるかを研究しているので、そういうところともつないでいただいたらどうか。

参加者:

  • 本来滋賀県は近江商人発祥の地。近江商人の原点に返って、皆さんの商品を全国に売っていく、自立型のそういう商人が現れてこないといけないと思う。
  • ベンチャーのフラストレーションというのをものすごく感じている。例えば、目利きと言われる方がいるが、その人も理解できない最先端のことをやっている。研究を全部理解して引っ張ってくれる人がいれば、いろんなベンチャーがもっと伸びていくのではないか。

知事:

  • 日本では、中に入らないと変わらない。目利きという権威集団があるとすれば、その中に入って変化の種を植え付ける。評価体系を変えていくわけである。

写真 会議の様子

参加者:

  • 一企業の利益のために補助金を入れるのはおかしいという考えの人もいるが、その企業が成長すると周辺企業も伸びていく、そういう仕組みもきちんと見てほしい。

知事:

  • それは企業というよりは、社会的な価値があるから、それに対して、未来に対して投資するわけである。その人たちのアイデアと将来性に投資するわけであり、配慮もさせていただくわけである。

参加者:

  • 地域でパートナーを組んで、地域の中でそのシーズを大きく育てていくという仕組みを作りたいという夢を持っている。皆さんがお持ちのシーズが地域の中で新しいものを生み出す要素が出てきた。地域の人たちと一緒に、そのシーズを育てていくというのが、この滋賀県に案外似合っているのかなと思っている。
  • 地域の土地を有効利用して何か一つの事業ができないかということで農業に着目したが、農地について、企業が借りたり開発することに厳しい条件がある。担い手のない農地を有効利用できるような我々のビジネスモデルが、法の規制があるのでできない。

知事:

  • 農業の規制については、県の自治もほとんどない。分権化の中で、もっと地域独自の政策をやりたい、これは私たちも同じ願いであり、国に対しても言っている。農地については、利用と所有を分離して、より利用度を高めて農業と産業振興をつなげるのが大事だと思っている。

行政への提案などについて

参加者:

  • 県の行政は、話に行っても「うちはここまでです」ということになり、「横に連絡を取り合いましょう」ということを聞くのは難しい。こういう点も改善をお願いしたい。

知事:

  • それは日々感じていることで、県のほうでもワンストップでいけるようにしないといけない。

参加者:

  • 食品残さに関連して各焼却場で生ごみの焼却にどのくらいお金がかかるかという調査をしているが、なかなか情報を公開してもらえない。
  • 食品残さのリサイクルは、大企業は進んでいるものの、中小企業には食品関係も相当あるがあまり進んでいない。中小企業ができる環境対策として、その辺からまとめていこうかなと思っている。
  • 壁を打ち破る独特の知事の考え方などがあれば教えてほしい。

知事:

  • 私はすべての提案を“Yes,Then"で考えるようにしている。行政は“No,Because"、できない理由をまず考えることが多い。だから、県庁職員には“Yes,Then"で行こうと言っている。いろんな人がいろんなアイデアを持ってくるのをうまく取り入れる中に次の芽が出てくる。それが私の、壁を超えるための原動力である。
  • 「もったいない」、「おかげさまで」、「ほどほどに」、こういう言葉を使うのも異例。持続的発展とか他に行政用語がある。だけど、皆さんが使っているくらしことばのほうに言葉の力があるのかなと思う。

参加者:

  • 行政でもお考えいただきたい点として、書類の書き方とか表現とか、民間で通るものは行政でもということに。これはおそらく皆さんがいろんな申請書類を書かれるときに思っておられることじゃないかと思う。
  • また、事前に全部規制してしまう発想について、5%ぐらいは悪意を持つ人間がいるわけだが、そのために95%の善意の人間が不自由さを感じてるというのが現実問題ではないかと思う。善意の人間がもっと楽に動けるほうが社会として効率がいいんじゃないか。事後に罰することにすればいいので、門戸を広くしていろんなものを規制の枠を外していただけるように、滋賀県でできる範囲のことをお願いする。

【対話を振り返って】

知事:

  • やはり新しいことを生み出すには、かみしもを脱がないと、立場を離れないと出てこないことが多い。多分このインキュベーションセンターで一番大事なのは、この情報交換コーナー。ここがまさに新規結合を作り出す空間だろうと思う。
  • この長浜・湖北は、本当に潜在的な力がある。是非ともここを拠点に、日本だけではなく世界に対して羽ばたいていただきたい。
  • 県のほうでは、一つは規制の強すぎるところはきちんと考えて規制を外す。併せて、いろいろな制度的なサポートができるところはさせていただきたいと思うので、是非とも生の声をお伝えいただきたい。

写真 有限責任中間法人バイオビジネス創出研究会のみなさん 知事を囲んで

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